福島県郡山市逢瀬へ視察に行ってきました
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目次
逢瀬いなか体験交流協議会さまへの視察と今後についての意見交換
こんちは村人Jです。
福島県郡山市逢瀬町の農家を中心に2004年に設立された「逢瀬いなか体験交流協議会」へ黒磯アウトドア協議会及び那須エリア・ネイチャーツーリズム協議会の事務局兼、一自然体験事業者として視察と意見交換に参加してきました。
同行者は今回の話を繋いでくれたネイチャープラネットさんと那須エリア・ネイチャーツーリズム協議会の事務局のNPO法人 那須高原自然学校さん。
逢瀬いなか体験交流協議会
逢瀬いなか体験交流協議会は、福島県郡山市逢瀬町の農家を中心に2004年に設立された協議会です。農家民宿の運営や農業体験の受け入れをはじめ、各種体験や交流、ワークショップを企業・大学・一般向けに提供しています。
活動の目的は、「いなか」の良さや豊かさを都市住民に体験していただくとともに、逢瀬町の住民にも地域に対する意識を高めていただき、逢瀬町を盛り上げていくことです。設立から約15年の年月を経た今、より一層盤石な受け入れ体制の構築による所得の向上と、地域内での協力を促進するための仕組みづくりを目指しています。(※逢瀬いなか体験交流協議会HPより抜粋)
農家民宿 なんだべ村さまにてピザ作り体験&里地散策
逢瀬町でお米や野菜を育てている体験型農家民宿「なんだべ村」さまにてピザ作り体験をしました。
不器用を自他ともに認める村人Jですが、先生方のサポートが手厚かったおかげもあり写真のようなピザを焼きあげることに成功しました!
逢瀬町で採れた旬の野菜を中心にトッピングを楽しむことができ、生産農家でもある先生方から野菜について様々なお話しをいただきながらの製作体験はとても楽しかったです。
都会で一人暮らしをされている方や田舎を持たない子供たちにとってはとても良い体験になるのではと思います。
ピザを食べた後はなんだべ村さまの田んぼ周りを散策
逢瀬町は最もイメージしやすい田舎だなと感じました。
田んぼの中にはアカハライモリが活き活きと生息していて、夜にはホタルが飛ぶなど田舎暮らしを憧れる方がイメージする田舎といった感じだなと思いました。
二次交通の悪さをとても懸念されていましたが、それも含めて田舎イメージとしてとても良いなと個人的には感じております。
アスパラ牛農家さんへの視察
続いては、逢瀬町でアスパラ生産と酪農を営みそれを組み合わせた「アスパラ牛」を生産されている農家さんの下へ
こちらも農家民泊をされており、アスパラの収穫体験や酪農体験をしながら滞在ができるプランを提供されています。
ちょうど昨日子牛が生まれたということでかわいい子牛を見させていただきました。
新築されたお家はとてもきれいで、農家さんの家らしい造り。ちょっした民宿よりも良いお部屋で宿泊できるので農家民泊としては「当たり」といえるのではないでしょうか。
うちの裏に素敵な川がある農家さん
3か所目は最も視察メンバーが反応したお宅訪問だったかなと思います。
今回のお話は逢瀬いなか体験交流協議会さまがこれまでの田舎体験に新たなアウトドアアクティビティや自然体験コンテンツを造成したいということでネイチャープラネット様を通じて相談があったことが始まりとなっており、2月にオンラインで情報交換を実施したことからスタートしました。
カヌーなど川のアクティビティや登山ツアーを提供しているネイチャープラネット、こどもキャンプや自然体験を提供している那須高原自然学校、ネイチャーツアーや環境教育プログラムを提供しているムーラビートの3事業者が最も食いついたのがこちらの農家さんの「うちの裏の川」でした。
体験事業者目線での魅力やこの場でどういう体験コンテンツが生み出せるのかを好き勝手に発言させていただきました。
私も村出身なので分かるのですが、見慣れた田舎で暮らす人たちは、「こんなとこ何にもないでしょ」と思って生活していることがほとんどです。
そんな所に外者が、かつ自然を活用する専門の事業者が新しい魅力を示してあげると新たな田舎のイノベーションに繋がります。
世の中は大情報化社会。
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉で席巻しておりますが、スマホなど手元の端末から世界と簡単につながることができるようになってから身近なリアルの良さが理解しにくくなっているという問題が見えてきています。
昭和の高度成長期から始まった海外志向や科学技術志向が高い日本においてはこれまで先人が培ってきた技術や文化、風土をないがしろにしやすくなってしまいました。
しかしながら、海外旅行者がいま求めるものは「日本らしさ」、「地域らしさ」。
これまで日本がないがしろにしてしまったものにこそニーズがあり、重要な要因があることが分かってきています。
4か所目は古民家を大切に繋いでいる農家さん
気さくな逢瀬のみなさんとの交流に夢中でこの辺になると1枚も写真を撮っておりませんでした(汗)
あと伺うとこ伺うとこで出てくる料理でお腹もパンパンでしたw
この感じも田舎らしくて今後も続いてほしい文化だなと思いました。
こちらでは少し今後についてのまじめなお話しと今回の視察を経ての率直な意見を逢瀬いなか体験交流協議会のみなさまと話し合いました。
今後は更なる魅力発掘のための情報収集として、ムーラビートでは生き物調査の協力をさせていただくこととなりました。
また、黒磯アウトドア協議会及び那須エリア・ネイチャーツーリズム協議会としてはアウトドアアクティビティや自然体験の技術を用いて今年の秋にモニターツアーを造成することで合意しました。
これから福島県郡山市逢瀬町と那須高原地域の交流が深まっていき、新たな地域活性化のイノベーションを生み出していけたらと思っております。
今回視察に伺わせていただいたメンバーの帰り道での会話は今後どうしていくかで持ちきりでした。
地域活性で悩んでいる方、気軽にお問い合わせください
那須エリア・ネイチャーツーリズム協議会は、多様な会員からなるアウトドアアクティビティや自然体験の技術を用いて新規のプログラム造成や魅力の再発掘など地域を活性化するためのお手伝いをさせていただきます。
こういったことに関心があるけど専門的な知識や技術がなくて悩んでいる方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
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深い山間にたたずむ自然あふれる静かな温泉地、栃木県黒磯の板室温泉。そこに広がる素晴らしい自然環境をネイチャーガイドと共に歩き、自然の様々な魅力を感じていただくツアーを実施しております。
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