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春の行楽シーズンに注意したい自然のこと

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春の行楽シーズンに注意したい自然のこと

こんちは村人Jです。

各地で桜の開花が始まり春の到来を感じさせる季節となってきました。

気温も一気に上がり暖かく、森の木々たちも徐々に緑が芽吹くこの季節になると自然とポジティブかつアクティブな思考になってきますよね。

4月は出会いの季節でもあるため様々な方とお出かけする機会も多いと思います。

そうなると自然に触れる機会も多くなるのではないでしょうか。

人間だけでなく様々な生き物たちが活発化する春。

そんな季節の中で自然と触れ合う際の注意事項を少し紹介したいと思います。

 

 

季節の変わり目は寒暖差が激しい

春は人里から始まり、秋は山から始まります。

みなさまが生活するエリアが暖かくなっているからと言って山まで暖かくなる訳ではありません。

標高によりますが、およそ1か月から2か月は季節がずれていると考えておくことが大切です。

そのため、防寒着を必ず携帯しましょう。

また、春の山は午後になるほど気候が変わりやすいです。

晴れ予報だから大丈夫と思っていると急な雨や雪に見舞われることもありますのでご注意ください。

 

 

春山は紫外線が強いので対策を忘れずに

春になると急に暖かくなるので体温調節が難しくついついTシャツなど薄着になってしまいがちになります。

これまで厚着をして肌を太陽光から守っていたものを急にさらしてしまうため日焼けが夏よりもキツイものになることもしばしば。

4月から5月の山は大気も澄んでいるため紫外線が最も多く浴びてしまう季節です。

春山に向かう際はサングラスや日焼け止めなどをしっかり用意されることをおススメします。

 

 

目覚める生き物たち

根雪が融け、植物たちが芽吹きだすこの季節になると様々な動物たちも目を覚まします。

冬眠明けの動物たちは自身の生命力を回復するため食に対して非常にどん欲になっています。

また、恋の季節を迎えるものや子育てに勤しむものなどとても活発に行動する季節です。

 

春にツキノワグマに襲われる事故が多い理由

春の行楽シーズンになるとニュースでクマに襲われたと報道されているのをよく見かけるのではないでしょうか。

夏や秋に比べても報道されることが多いのには理由があります。

クマが冬になると冬眠し、春になると起きてくるというのは日本に生きている方であれば何となく知っているかと思います。

そして春になるとクマに襲われやすいのは冬眠明けでお腹が空いているからだと思っている方がほとんどなのではないでしょうか。

これは大きくは間違っていませんが、クマの生活サイクル的には少し理由が異なってきます。

ツキノワグマは冬に出産を行います。

冬眠明けになると子熊が自走できるような状態になり、穴倉の生活から広大な自然のフィールドへと生活エリアを拡大させていきます。

外の世界を知らない子熊は非常に好奇心旺盛で様々なものに興味を示し、警戒することなく近づいてしまいます。

その中には人間に対してというものもあります。

そして、ここでツキノワグマの繁殖に関する非情なシステムが大きく影響してきます。

ツキノワグマのメスは子育てをしているときは発情することがありません。

しかし、子熊が成長することで子離れしたり、死別すると発情します。

どこに非情なシステムがあるのかと思うかもしれませんが、これがオス熊の自身の種を繋ぐための行動に影響を及ぼします。

春になるとオス熊は自身の種を残すためにある行動をおこす場合があります。

それが子殺しです。

オス熊はメス熊を探して交尾をするために冬眠明けから捜索しています。

子熊を引き連れているメスを見つけた場合は、子熊を殺してしまうのです。

そうすることでメスに発情を促し、自身の種を残すための交尾を行うのです。

 

このオス熊の行動をメスは非常に警戒しており、春のメスは非常に気が立っていて攻撃的になりやすい傾向にあります。

そしてなぜ人を襲うのかということに繋がりますが、オスのツキノワグマは体長が150㎝~180㎝と日本人とサイズが非常に酷似しています。

上記の行動を警戒するメス熊にとって人間もオス熊と同様に子供を殺す可能性のある危険な生き物と認識しているのです。

そのため、春の山に入ると人間がクマに襲われてしまうという事故が起こる可能性が高いのです。

 

春山や春の森に散策される際にもし子熊を見つけてしまったら、絶対に近寄ろうとせずに来た道を引き返すようにしてください。

この際には絶対に大きな声をあげたり、走り出すなどしないようにして落ち着いて周囲を見回しながら撤退することをおススメします。

 

 

吸血する生き物たちも目覚める

暖かい季節になると様々な吸血生物も目覚め始めます。

特に警戒していただきたいのが、ダニ、ヒル、蚊の仲間たち。

それぞれが人間から血を吸い、場合によっては様々な感染症を引き起こす生き物たちです。

虫よけ剤は絶対防御ではなく、お守り程度であるという認識をしっかり持っておいてください。

可能であれば被害にあった時の対処法を遊びに行く前に復習しておくとよいかと思います。

 

 

初めていく場所は特に注意してください

冬の間どうしても家からあまり出ない環境のため、春になったらあそこに行こう、ここに行ってみたいなどいろいろと考えていらっしゃるかと思います。

自然の中に遊びに行くことを計画されるのであれば、初めていく場所の際は特に慎重に事前の準備をしてください。

一緒に行く方がその場所をよく知っているのであれば問題ありませんが、全く知らないということであれば地元のガイドが案内するツアーや登山ガイドを利用することをおススメいたします。

日本人に特に多い傾向ですが、自然はすべて同じではありません。

その土地土地によって自然環境が異なり、そこに息づく生態系も様々なため、どのような危険が潜んでいるのかを事前に掴むことはできそうでできません。

楽しい思い出を悲しい思い出にしないよう、より良いものにするために事前の準備と対策は怠らないようにしていただけたらと思います。

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