【Forest ranger】調査ノート page4
板室温泉自然体験フィールド環境教育・自然体験活動地域貢献活動メールマガジン
目次
【Forest ranger】調査ノート page4
こんちは村人Jです。
昨年秋より板室温泉自然体験フィールドの野生動植物が整備事業を実施し、活用することでどのような影響が出るのかを定期的に情報収集して把握することを目的にカメラトラップ法を利用した哺乳類の生息調査を実施しています。
今回は2022年4月中の撮影データを解析しました。
2022年4月2日~2022年4月26日までに確認された哺乳類
二ホンジカ/ニホンカモシカ/イノシシ
山菜採りの方が目立ってきている
板室地域も春の芽吹きが始まり、それに伴って地元の方かなと思われる山菜取りの方が撮影されだしました。
春の山菜採りや秋のキノコ狩りなどについて何気なく実施されている方がほとんどだと思いますが、ご注意いただきたいのが山や森には土地の所有者がいるため許可なく立ち入って採取する行為は国内法上「森林窃盗罪」というものに抵触します。
特に採取したものを直売所やネット販売などしている方はご注意ください。
山は自然のもので公共のものだと勘違いしている人がほとんどだと思いますが、人里が無い山でも国有林として国が所有しており勝手に山菜を採取することはできません。
土地の所有者から森林窃盗罪として訴えられた場合、3年以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられます。
国有林野で販売用として山菜を採取するには、 山菜を 採取する区域を所管する森林管理署に対し、山菜の所在地・目的・種類・数量等を記載した売払願を提出し、承諾を得た上で、代金を納付する必要があるとのことです。
直売所などで販売している方は、自分の個人所有の山の中で採取したり、または許可を得てお金を払って採取した山菜やキノコを売っているはずです。
家庭消費だから…
知り合いの山だから許可なくても…
などといった軽い気持ちで採取を行っていると大変なことになりますのでご注意ください。
今日も別の地点ですが、ツツジを掘り出していく車が目立ってきており地域住民は対応に困っております。
こういった被害が続いている地域では、山林に立ち入る際に許可書を提示したり、入山料を請求するなどの対応をしているところもあるそうです。
当フィールドに関しては、現状そこまでの対策を講じるつもりはありませんが、奥那須大正村 幸乃湯温泉さまの所有林となりますので「私かな?」と思う方は幸乃湯温泉さまに許可をいただくか、帰りに温泉に入るなど配慮をお願いいたします。
メールでのお問い合わせはこちら
深い山間にたたずむ自然あふれる静かな温泉地、栃木県黒磯の板室温泉。そこに広がる素晴らしい自然環境をネイチャーガイドと共に歩き、自然の様々な魅力を感じていただくツアーを実施しております。
野生の動植物の鼓動に触れ、その息吹から何かを感じ取ってみませんか?
前の記事へ
次の記事へ